名古屋コーチング 今週の言葉7月17日 ヤネヤコーチング
2020/07/17
今週の言葉
自分を受け入れるとは!
自分を受け入れるとは
夏目漱石が東京大学で講義をしていた頃、
教室で、いつも片手を懐に入れていた学生がいました。
なんと不作法なことをと、
漱石はこれが気になって仕方がありませんでした。
ある日、とうとうたまりかねて注意しました。
「君、講義中に片手を懐に入れているのは止めてくれたまえ」
するとその学生は悲しそうにこういいました。
「先生、僕は子どものころから片腕がないのです。」
漱石は、我を失い、顔を真っ赤にして、
しばらく口をもごもごさせていましたが、
意を決してはっきりとこういいました。
「僕は、ない知恵をしぼって君に講義をしている。
だから、君も腕を出したまえ」
人間は、互いに欠点があり、不十分な存在である。
だから、その不十分さを受け入れて、
堂々と自分を恥じることなく生きていこうという
漱石の暖かさが伝わるような話です。
私たちも、自分が置かれた状況や、肩書き、地位・財産は
皆違っています。
いくら他人と見比べても、自分は変わりません。
他人と比較し、自らの価値をディスカウントするだけでは、
決して自分らしい人生を送ることはできません。
あるがままの自分を受け入れ、
その上で自分の欲しい未来に向かって努力することが
最善の生き方ではないでしょうか。
私は私のままで良い。私は私である。
そう言い切ることです。自分の言葉通りに人生はなっていくのですから。