名古屋コーチング自分らしい人生を創る。ブレイクスルー(現状打破)のお手伝い。ヤネヤコーチング
2021/01/12
今週の言葉
一隅を照らす
一隅を照らす
前回の「仕事の価値」の続きです。
さて、比叡山延暦寺を開いた天台宗の開祖「最澄」の言葉に、
「一隅を照らす、これ国の宝なり」があります。
この言葉に対して、東洋思想家の安岡正篤師は、
「賢は賢なりに、愚は愚なりに、一つのことを何十年と継続していけば、必ずものになるものだ。
別に偉い人になる必要はないではないか。社会のどこにあってもその立場立場において
なくてはならない人になる。その仕事を通じて世のため、人のために貢献する。
そういう生き方を考えなければならない」と言っています。
「あれを見よ、深山の桜咲きにけり、真心尽くせ人知らずとも」という歌があります。
山奥の誰にも見られないところで咲いている桜も、精一杯自分を出しているように、
他人と比べて、良い・悪いという相対的な位置づけに一喜一憂し、
他人をねたんだり、自分を卑下するのではなく、自分の持ち場に徹することで、
世のため・人のためめになる仕事をする。
たとえ、片隅の一燈であろうと、誇りをもって高々と掲げ、一隅を照らす。
それはまさに国の宝と呼ぶべき尊い仕事であり、
そうした一燈が集まって、万燈となり、国をより明るく照らすことができるようになる。
こうした誇り高き一燈となるような生き方をしていきたいものです。